アンマン暮らし(仮)

2018年夏に東京からエジプトへ。2019年夏、今度はエジプトからロンドンへ。と思いきや2020年のコロナで世界がすっかり変わってしまった中、ヨルダンのアンマンに引っ越しました。海外に住んだことのない、海外旅行もほとんど行かなかった人の海外駐在記です。

約1年のエジプト生活がつらかった話

Hiya!まにゃんです。

コロナであっちもこっちも大変ですね。ロンドンはロックダウンして2週間半。食料や日用品がスーパーから消えはじめてから早4週間?5週間?

品物はだいぶ戻ってきました。

つらい時期につらかった話するのもマジどうかと思うのですが(笑)書き途中だったもので…。気休めに愉快(?)な写真を多めにしてみました。笑

 

2018年の夏~2019年の夏、約1年エジプトに住んでいた時の話です。

SNS(特にInstagramだけ)を見ている知り合いからは、海外生活楽しんでるね!とか、さすがだね!(←ちょっとこれはよく分からなかった笑)と言われることもあるのですが、実はエジプト生活、かなり辛かったのです。

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ラクダはかわいい。

 

書き残しておきたい気持ちと、書いてもオチもないし、ただただエジプトの悪口になりそうだな…と躊躇っていたのですが、書いてほしいと言ってくれた人が居たので書きます。

 

エジプトのここが辛かった

①うるさい

わたしは夫(当時まだ彼氏)が先にエジプトへ行き、一年遅れでエジプト入りしました。なので、家探しは一切関わっていないのですが、これが間違いだったw

夫はいつでもどこでも寝られるタイプの人で(疲れていれば10時間超えのフライトも最初から最後まで寝られる)逆にわたしは神経質(おそらくHSP)。

夫が見つけた家の寝室があろうことかタハリール通り(片側4車線の24時間車の途絶えることのない超うるさい通り)の広場に面していまして…。エジプトは基本的にクラクション鳴らしっぱなし&夜型の街。なので毎日睡眠が浅かった。

そのうえ昼間はもっとうるさいので、体調が悪くて寝たくても寝られない…という悪循環。

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家の前の通り。この写っている車も写っていない車も全部がクラクションを鳴らしまくっています。

 

しかも家のすぐ近くにモスクがあったので1日5回アザーンがかなりの音量で流れるという…。アザーンの音量は数年前に比べたら小さくなった(法律で決まった)そうなのですが、一体どれだけうるさかったのか…。

住宅街エリアに住んでいる人によれば、犬がうるさいとか、あとは近くに小学校があった人は毎日朝8時に爆音で音楽が流れ始める(?!)のでつらいとかいう話も聞きましたが…。

駐在の人たちの多く住む高級エリア(ザマレクやマアーディ)の良いお家に住めば建てつけももう少し良いはずなのでもう少し(だけ)静かに暮らせると思います。が、安めの家に住んでおり、建てつけも悪かったのも原因のひとつです。

 

よくエジプトは物価が安いともてはやされますが、もちろん”安い=質が悪い”です。同じ値段を出せば日本のほうが良いものが買えるのに…と思うことも多くありました。

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果物は安かった。でももちろん味は日本のように安定しないし、砂だらけ。

 

②ジロジロ見られる&声をかけられる

エジプトは観光大国で外国人は大して珍しくもないはずなのになぜかめちゃくちゃジロジロ見られます。

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道端で写真を撮れば絶対にカメラ目線の人が写る。笑

 

外を歩いているだけで周りからずっと見られているのは人間けっこうストレスなんですよね。まあ、見られるだけならまだしも、大して珍しくもない外国人なのに何故か皆が声もかけてくるのも嫌だった。笑

それも、Welcome to Egypt!とかニーハオ!とかチャーイナ!とかどうでもいいもの。

もちろん無視一択なのですが、出かけるたびに家の近所なのにウェルカムとか言われても全然嬉しくないし、ニーハオに関しても別に中国語が話せるとかでもなくただ知ってる言葉で顔の平たいアジア人を揶揄いたいだけなのでウザいだけだし…と地味にストレス。

旅行で来た人は面白がっていましたが、3日もすればイライラしだす人が多くて面白かったです。笑

 

 ③砂

建物の建てつけがあまり良くないので、年中すきま風が吹いていました。

砂嵐の日はもちろん、それ以外の日でも数日すると薄っすらと砂が積もります。旅行で数日家を空けようものならテーブルや棚も白く砂が…。

砂嵐の日や風が強い日は家の中が砂臭いのも嫌でした(砂の臭いって人生で初めて知ったw知りたくなかったw)。

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いちばん酷かった砂嵐の日。こんな日も車は大渋滞。

 

④寒い!&寒暖差

夏(4月ころ~10月ころ)までは昼も夜も暑いのですが、2月後半〜3月頭の時期は昼間は20℃半ば〜後半くらいで半袖着てても暑いのに夜はセーター着ても寒いという天候です。夏に続いてオススメしません。

特にエジプトの家は夏涼しいように出来ているので、床が石で窓も少なく小さく日が当たらない作りになっています。なので冬は家の中がめっちゃ寒い!

それでも外は日向にいると暑いくらいなこともあり、けれど日陰に入ったり夜になると急に冷えます。で、家の中も底冷えすると。これはもう風邪ひく条件全部揃ってますね。

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エジプトで撮った中でもいちばんお気に入りと言っても過言はない写真。笑 暖かい日は外で寝てるおじさんも多かった。

 

ちなみに、ガス代が安いのでキッチンでガス台に火をつけて暖まるというライフハックを教えてもらいました。笑

 

⑤乾燥

何を塗っても肌が乾燥してガサガサ。ひどいところは毛穴がみんなカサブタみたいになっていました。結局解決方法は見つからず、毎日半泣きだったのですが、海外旅行へ行ったら1日で治ったことがありました。笑

それくらい乾燥がひどかった。これは結局最後まで完治はせず、少し良くなったりまたひどくなったりを繰り返していました。

乾燥でフケがひどくなることもあって悲しかったなー。

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カイロから車で5時間ほど走ると砂漠があります。

 

カイロの水の硬度は110ほどと日本の倍で、硬水に分類されるものの、ヨーロッパに比べると低いです。

 

⑥臭い

日本から来て数日は特に夏場だったせいもあって歩いていると、臭くて息ができない!!というエリアがありました。まじ臭かった。
ゴミがそこら中に捨ててあるので(ゴミ箱が道端にできたのは最近という話)、色んな臭いが混ざっています。あとエジプト人の香水(と体臭)。
しかし人間というのは悲しいかな、慣れる生き物でして。1か月もしたら息ができない!となることは無くなりました。笑

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ゴミの街マンシェットナーセルにも行きました。ゴミの中から手を振るエジプト人

 

 

上記がエジプト独特の、欧米には無い「つらさ」だと思います。

他にも、駐在(駐妻)がみんな通る道である「ビザや言語の関係で仕事もできず、子供も居らず日中1人で家にいると自分の存在意義が分からなくなる」「日本では好きな時に好きな友達と遊んだり飲みに行ったりできたのができない」「友達ができない・話し相手が居ない」など、駐在あるあるなストレスももちろんあります。

 

わたしはもともとそんなに身体が強くない方なのですがエジプトではなんと、

約1年間毎月1回以上、風邪をひき続けました。

さすがにこんなことは初めてでした。もちろんこれ盛ってません。笑

 

これだけ体力を消耗すると何が起きるかというと、風邪をひくとなかなか治らなりますし、なんと怪我も治りにくい。人生で一度もなったことのなかったヘルペスもエジプトに行って2回やりました。

あとはまるっきり性欲が無くなりました(これはさすがに書くか迷った、けど書く笑)。同じ人、居るかな。聞いたことないけど。

エジプト行く前からピルを飲んでいたので、生理不順になることがなかったのは良かったです。

 

 

これ、書いてて気が付いたのですが、人間って忘れる生き物なんですね。半分くらいエジプトに居た時に書いたFBへの投稿を見ました。

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エジプトのみんな大好き紅海沿いの街、シャルムエルシェイク

 

ストレスフルな生活の中、わたしのストレス解消法は夜ご飯を食べた後の20時とか21時にスーパーへ買い物に行く途中に寄る、道端のカフェでのシーシャ(水タバコ)とフレッシュジュース(冬はサハラブ)でした。

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ハーンハリーリのフィッシャーウィーカフェも何度も行った!

 

特に夏場はいろんな果物が美味しいのでフレッシュジュースも美味しいんです。

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嬉しいような嬉しくないような、おじさんの手絞りジュース🍹

 

あとはやりたいこと(たとえそれが1日中ダラダラすることだとしても)全部やる!

紅海・シャルムエルシェイクでダイビングは耳が悪いので無理だったけど、全く泳げなかったのにシュノーケリングが出来るようになったことはうれしかったです。

 

 

『ナイルの水を飲んだ者は再びナイルに戻る』

そんなことわざがエジプトにはあるそうです。

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ナイル川。正面にうっすらピラミッドが見える。

 

わたしはまたエジプトに戻る日が、戻りたいと思う日がいつか来るのだろうか?

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エジプトの子供たちは人懐っこい子が多かった!

 

外出制限で家にこもってるのも飽きてくる頃ですが、がんばりましょう。

それでは!Cheers!