ヨルダンで家を探す。何を見る?
ヨルダンで家を探すときのポイントが日本とは違って面白かったのでまとめるの巻。
①大家が近所に住んでいる
たまに大家がヨルダン人でも外国に住んでいる人だったりします。それは避けたい。
理由として1つ目に、入居の際の説明が受けられないことがあります。
日本みたいに蛇口ひねればお湯が出るわけじゃないしマンションごとにも違うので、お湯出すにも説明が必要。ハーリス(マンションに住み込みで働く何でもやってくれるガードマンみたいな人)はアラビア語しか話せないので、大家が居ないと意思疎通ができないのです。
新しく入居する際にはゴミ捨てやお湯の出し方、直してもらう物や新しく設置してもらう物など色々出てきます。入居時に説明してもらえるように大家が近場にいるのがいちばんです。
2番目に、大家の代わりに物件を管理する人がいる場合があり、その人が真面目に早めに大家と連絡をとってくれたら良いのですが、アラブ人はのんびり屋さん(オブラートに包んだ表現)が多いです。
それと、大家が業者に直接お金を払ってるのに仲介をしてる友人や家族がお金を要求してくる可能性もあり(聞いたことはないが可能性は否定できん…w)。
間に挟む人は少ない方がいいです。
3つ目、ハーリスはもちろん業者の人もだいたいアラビア語しか話せないので、基本的に何かあった時は大家が仲介することになります。遠方にいる場合、その仲介にも時間がかかる。アラブ人はのんびり屋さん(オブラートに包んだ表現)なので、近くに居る方が断然いいです。
②新築はNG?
新築だとどんな問題が起きるか分からない!
ヨルダンの家はどんなに綺麗でも何かしら問題が起きます。冬の雨続きで雨漏りしたやら真冬にボイラーが壊れたやら壁や天井が剥がれてくる、床暖房のある家にしたら床が歪んだ(?)、などなどなど。
駐在で来る人は結構、前任者の家をそのまま引き継ぐ人も多いようで、そうするとここが壊れやすいとかあそこを直したとか情報があります。
引き継がなくとも、前に人が住んでた家は壊れやすい部分(笑)を大家がある程度把握している(はず)。
新築は何がどうなるか分からないので避けるべし、ということだそう。
とは言え我が家、これを知らず(笑)リノベーションしたばかりの部屋に入居&1年近く経っても今まで不具合ゼロという信じられないことが起きております。100%驚かれます。
不具合や大家が問題で3年居て3回引っ越した人とか全然普通に居ます。
見かけが良くても安心するべからず…。
③ハーリスを見るべし
ハーリス、直訳するとゲートキーパーという意味で、ヨルダンは各マンションに必ず24時間365日常駐している人(ほぼ出稼ぎに来ているエジプト人)がいます。
で、何か壊れたとか何かやってほしい時はそのハーリスにお願いします。
例えば直近だと我が家は水が出なくなったとかテレビが映らないとか、鍋の蓋の取っ手が取れそうとか(笑)そういうトラブルがあったらハーリスに言う(彼らは基本的にアラビア語しか話せないのでほとんどの人は大家に言う)。
直せるところは彼らが直したり、調べたりして無理だったら大家から業者に連絡が行き、業者が来ると言う流れです。
あとは買い物行ってとか掃除してとかそんなこともやってくれます。車も定期的に洗車してくれるし、マンション共用部分の掃除やゴミ捨ても彼らの仕事。
で、このハーリスが、何かお願いしてもやってくれないとか呼んでも来ないとかだと困るので、内覧の時にはハーリスもちゃんと見ましょう。
なんかこの人は嫌だな〜…と思うハーリス、何人かいました。あとは大家がハーリスをどれくらい信用しているのかというのを見るのも大事かなと思います。
うちの大家はハーリスを超信頼しており、向かいの部屋(空き部屋)の鍵を渡して管理させていますし、車のキー渡して荷物入れてきて~とかやってます。我々日本人が同じことをする必要はないですが、目安にはなります。
④内覧時には近所の『モスクの位置』をチェック!
そう、ここはイスラム教の国。1日5回アザーン(イスラム教のお祈りの合図)が流れます。
モスクが近いと明け方の4時とか5時とかにアザーンで毎日目を覚ますことになります。
YouTubeでヨルダンのアザーン見つけたので貼っときますね。雰囲気が分かるかな。
なので、内覧に行ったらその場でGoogleマップを開き「mosque」で検索。近くのモスクの位置を確認しましょう。
この赤いピンはみんなモスク(あんまんだけど場所は適当です)。
位置によっては距離があっても音がかなり届いてしまうこともあるので、窓の向きや建物の向き、モスクからマンションまでの間の建物なども確認しましょう。
アザーンが早朝の強制目覚ましになるか、それとも心地よい時報となるかが決まります(笑)
ちなみにヨルダンは教会も多く、教会も1日数回は鐘が鳴るので教会にも注意!アザーンとは違い明け方や夜に鳴ることはありませんが、音はけっこう大きめです。
我が家はそこそこの距離に教会とモスクがあり、いい感じに鐘の音とアザーンが聞こえてハッピーです(上手なアザーンは聞いていて心地よい)。
⑤家の近くにスーパーある?
これは日本でも見る点ですが、意味が違う。
夏場30~40度もの気温の中は10分歩くのもキツいです。アンマンは坂もかなり多いので、買い物帰りにものすごい急な坂を大荷物で登る羽目になったりします。
近くにスーパーがない&車の運転ができないという組み合わせも、週に1回大型スーパーで買い出し…ということになるので、それが嫌な人は考えたいところ。
⑥交渉必須!
例えば、内覧の時にこの家は良いからここにしたいけど電子レンジが古いなあ…とか、掃除用具がないなあとか、あります。
そう言う時は基本「お金払う前に交渉」しましょう。数年の駐在のために買って置いていくのはもったいない!
我が家は暗かったリビングに電気をつけてもらったりLED電球に変えてもらったり、浄水器にミキサーや加湿器、鍋やフライパンも買ってもらいました。笑
お金払って住み始めてから交渉しても、駄目と言われることもあります。
あとは更新の時に交渉するのはよくやります。決め台詞は「だめなら引っ越す」。
個人的には、交渉時になかなか首を縦にふらない大家の物件は蹴っていいと思います(入居後に不具合が起きた時が不安なので)。
⑦内覧時には褒めない
これはイギリスで学んだこと。日本人はお世辞言いがちですが、ふーんまあ悪くないんじゃない?という上から目線で交渉に持って行きましょう。笑
褒めると交渉も難航する…とか、しないとか(褒めたのに何で交渉するんだ!っていう感じ?)。
なお、駐在の人たちはアンマンの中でもAbdounやSwefyeh周辺に住んでいることが多いみたいです。大使館の多い高級住宅街エリアで、住みやすいところです。
大きな道路に近いとうるさいこともある(夜中に車が…)ようですが、住宅地内であれば問題ないように思います。エジプトみたいに野良犬もいないし…笑
あとは、お掃除などのお手伝いはフィリピン人にお願いしている人が多い(もちろん全くお願いしてない人も多い)です。が、数年前に同じお掃除のフィリピン人を雇っていた日本人のお家が立て続けに空き巣に入られ、パソコンやお金を盗られたことがあったようなので注意が必要です(なお犯人は不明のまま)。
一人暮らしで大家が女性だとご飯を差し入れてくれたり、親切にしてくれることも多いように感じます。
ただし、どれだけ良い大家でも退去時に豹変してお金を請求してくる人はいるので、気をつけて。